天井も美しく!?
こんにちは、キュービックホーム周藤です。
雲南市某所の現場では大工工事も佳境をむかえ、只今和室の造作中です👍
写真ではわかりにくいですが、床柱を挟んで床の間、その隣の仏間の様子が分かります。
さらに縁側の天井はもう仕上がっており、和室との境目にはランマ障子も入ります。
天井は「竿縁天井」となっており、その語源となる竿が入った所です‼
和室の天井の中ではポピュラーではありますが、格式の高い部類に入ります✨
最近の家では、畳だけ敷いて壁・天井は洋風といった具合に、和室の位置づけも住まい方に合わせて柔軟にその姿を変えており、
これも一つの進化・日本人の知恵であるとは思うのですが、たまには本式の和室をつくりたいと思う私たち建築屋にとって、今回は大変ありがたい現場でした🙂
ここで和室の天井に関するうんちくを1つ☝
竿縁天井に使う竿は、幅3センチほどの杉 でできた棒なのですが、
上の写真のようにちょっと変わった形に面を取り、独特の断面形状に仕上げることがあります。
これを「猿棒(さるぼう)」とよび、天井に使うととても端正で繊細なイメージを与えます。
そうしてできた竿縁天井はとても美しく、日本人の美意識ここに極まれりといった感じです😆✊
ではなぜ猿棒と呼ぶのか?
この断面を囲むように丸を描き足すと、そう、お猿の顔の輪郭・・・面を取った部分が猿の頬の部分に見えるという事から「さるぼう(猿頬)」と呼ぶのですね👀
こんな具合に昔から伝わる建築用語には、動物や人間の体の部位が名前に入るケースが結構あり、調べると面白いですよ🖥
この[竿縁天井」自体も別名「イナゴ天井」と呼んだりもします。
昆虫のイナゴなのですが、なぜイナゴなのかはまた機会があればおはなししますね🙌
キュービックホーム 周藤
明日は、NEXT⇒ 「Plan♪」です♪ おたのしみに!!