地震に強い家のヒミツとは?
この写真の中にみられる30個ほどの矢印⬇の下にある金属の棒が、ホールダウン金物‼ であります。
ホールダウン金物 とは、基礎コンクリートの立ち上がり部から飛び出している太い金物のことで、地震時や🌀台風の時に柱が土台や梁から抜けるのを防ぐために必要不可欠な金物です。
弊社では、デザイン(間取りや空間設計)が決まると 注1)許容応力度計算⁉ を行い、あらかじめ指定された資材を用いて 注2)耐震等級3⁉ が、より¥経済的に確保できるように、施工部位ごとに資材の寸法形状及び数量を計算していきますので、
何でもかんでも、めったやたらに入れればいい✋というものではなく、🏠家全体のバランスを考慮したうえで「この部位には、こんな形状のこの資材を、これだけの数量で」を決めた結果、
この建物に使われるホールダウン金物は、「この位置に」が決まり、その数を数えると、「ああ、このお家🏠の基礎には〇本あったね😊」となるんですね。
ですから、🏠建物の間取りが全く同じものだとしても、許容応力度計算のもとに設計された耐震等級3の弊社の建物の基礎コンクリート(上の写真)と、許容応力度計算がなされずに設計された耐震等級1の基礎コンクリート(下の写真)では、
躯体の形状も、鉄筋量も、ホールダウン金物の数も 全く異なる❗ ものとなってしまいます。(下の写真は、他社さんが施工されたモノですが、…💡実は、ホールダウン金物が全く見あたりません。😲)
もちろん、ホールダウン金物が全く無いから、違法かというと、それは✋そういうものではなく、これは法的にみれば合法のモノなんだけれど…、震度6~7以上↗ の地震が発生した場合、一挙に倒壊、あるいは崩壊しない強さを担保しているのかというと、?・?・?…なんですね。
ということで、建物に「強さ💪」を求められるのであれば、こんなところにも注意❗を払われるべきでしょう。完成してからでは、同じように見える建物でも、見えない部分での構造仕様は、実は驚くほど違う⁉場合が多々あるものなのです。はい😉
注1)許容応力度計算:建物への荷重、風圧力、地震力、接合部の確認、基礎の設計、偏心力、層間変形の項目で行っています。
注2)耐震等級3:建築基準法レベル(耐震等級1:震度6~7で一挙に倒壊、崩壊しない)の地震力の1.5倍の地震力であっても一挙に倒壊、崩壊しない強さ。